Hokkori Housing

いつも心に“ほっこり”を。日々の小さな幸せを綴っていきます。

合唱を愛し過ぎている学生指揮者のあなたへ

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私は7年前、大学合唱団で学生指揮者を務めていました。

音楽を専門的に勉強していたわけではなく(理学部卒業)、

「合唱が好き」「指揮を振ってみたい!」

という好奇心から、学生指揮に立候補しました。

 

最初は上手くいかないことの方が多く、とても大変でした。

ですが経験を重ねることで、その面白さがじわじわと分かってきて

1年経てば、合唱指揮の虜になっていました。

 

今現在、合唱団の学生指揮者として奮闘されている方へ

気持ちを引き締め、活動が上手くいくような

アドバイスを記してみたいと思います。

 

 

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指揮者は音楽の最高責任者。指揮者次第で音楽が変わると言っても過言ではありません。その責任を常に意識しながら、音楽づくりに励んでください。

 

歌い手ありきの指揮者です。一緒に歌ってくれる仲間にいつも感謝の気持ちを忘れずに。

 

指揮者の大きな仕事の一つとして、みんなの前に立ち練習を進めることが挙げられます。練習に毎回出席すること、皆勤賞はあたりまえ。私用で練習を休むことはあり得ないです。体調不良でも練習に行きます。練習を一回休むと指揮者のステータスが1下がると思ってください。

 

練習はmaxハイテンションで!歌い手が楽しい、毎回参加したいと思うような練習をしましょう。音楽に集中することも大事ですが、時にジョークを飛ばせるようになると、雰囲気の良い練習になると思います。【指揮者はサービス業です】

 

指揮者はプライベートで悲しいことがあっても、練習では顔に出さない。歌い手の前に立つときは、常に笑顔で。指揮者は俳優業でもあります。

 

指揮者は毎回の練習を仕切ることになるわけですが、指揮の技術よりも重要なのが練習中の言葉遣いです。歌い手全員に分かりやすく説明すること、時にはスピーディーに指示を出すこと、笑いを交えながら練習を進めること…様々なシーンで指揮者の言語力が試されます。また、指揮者のちょっとした言葉遣いでストレスを感じてしまう歌い手もいるので注意が必要です。言葉遣いは経験により培われていくものですので、日々心がけてください。

 

練習中、歌い手に指示を出す→その個所を歌ってもらう→フィードバック

 このフィードバックが何よりも大事です!指示を出しっぱなしにして練習を進めると、歌い手がよくわからない状態でストレスを感じます。自分が出した要求に関して、できていたのか・できていなかったのか、歌い手にしっかり伝えましょう。できていたときには思いっきり褒めてください。歌い手のモチベーションに繋がります。

 

楽譜の読み込みに力を注いでください。これが指揮者の一番の楽しみだと思います♪楽譜をしっかり読み込んだ上で、自分が指揮者としてどう表現したいのか考えます。また、全パート歌えるようにしておいてください。歌い手に指導する際、言葉であれこれ説明するよりも「こう歌って」と実際に歌ってきかせる方がしっくりくる団員もいると思います。

 

 

曲に関して、自分がどういう曲にしたいのか団員にしっかり伝えてください。練習中に、団員がどのようなイメージをもっているのか話し合うのも良いです。ただし、歌い手の意見ばかりを取り入れて自分の音楽がぶれない様に。歌い手に自分と間逆の意見を言われても、「こういう理由で、私はこういう音楽にしたいのです。」とはっきり言えるようにしてくださいね。そのためには、団員の誰よりも曲についての理解を深め、常に自信をもって歌い手の前に立ってください。

 

常に良い音楽のイメージをもっておくこと。和音を確認するときなど、指揮者の中で正解の和音が鳴っていないと、歌い手は良い和音を作れません。指示を出すときにもあいまいになってしまいます。最初のうちは良い音・悪い音が正直わからない時もあると思いますが、徐々に分かってきます(耳は日々鍛えられます)。日頃からいろんな音源・演奏会を聴きに行ったり、上手い団体の練習を見学に行ったりするといいですよ。

 

自分ひとりで上手くいかないときは、ボイストレーナー・周りの先生方の助けを借りましょう。というか、できる限りたくさん、練習をみてもらった方がいいと思います。歌い手のパワーアップももちろんそうですが、自分の指揮者として足りない部分が見えてきます。歌い手にとっては、楽しい臨時レッスン。ですが指揮者は毎回ショックを受けて正直落ち込みます。これは学生指揮者が必ず通る道です。そこからしっかり這い上がってください。先生からたくさんのことを吸収して、合唱団のレベルアップに繋げましょう。

 

学生指揮者はある意味特殊な仕事で、経験した人にしか分からないことが結構あります。特に学指揮をしていて辛いことがあった時、団員に話そうと思っても歌い手にとっては共感できないこともあります。そんなときには、学指揮をしていた先輩方に話を聞いてもらうと大分楽になります。先輩と話すことで、歴代の学生指揮者も同じ道を通ってきたのだ、と再認識することができるし、学指揮の先輩ならではのアドバイスをもらえると思います。

 

正指揮者の仕事の傍ら、副指揮者の指導もしっかりしましょう。指揮の指導も自分の勉強になります。教えるためには、自分が自信をもってできないといけませんからね。逆に、副指揮者から学ぶこともたくさんあります。技術の基礎を思い出すことや、何より初心の気持ちに帰ることができると思います。副指揮者の初練習は優しくサポートしてあげてね。

 

選曲に関しては、指揮者が中心になって決めてください。やっぱり、指揮者が振りたい曲じゃないと練習が上手くいきません。訪問演奏・学内コンサートなどは、お客さんの反応も想定しながら決めるといいですね。また、コンクールの選曲に関しては、先生方とよく相談して決めてください(コンクールの勝利は選曲8割と言われています)。

 

音楽をまとめることが指揮者の大きな仕事です。ですが、大学合唱団の大きな特徴は歌い手も指揮者も学生であるということです。このことを利用して、団員みんなで音楽を作り上げてください。指揮者も歌い手も同じ位置で音楽に対し意見を交わし、より良いものをつくっていきましょう。プロの合唱団に比べて遠回りをするかもしれませんが、そこが大学合唱団の醍醐味だと私は思います。

 

合唱をする上で一番大切なこと…それは人とのつながりです。指揮者に絶対的な技術力があっても、その指揮者が人間的に信頼できる人でなければ歌い手はついてきません。逆にいえば、指揮者と歌い手が信頼し合えば、ともに成長し良い音楽を作ることができます。そのことは自信をもって言えます。音楽づくりに行き詰った時、周りにいる団員に目を向けてください。いざという時に助け合える仲間があなたの近くにたくさんいます。指揮者は時に孤独を感じますが、仲間はあなたのことをいつも見てくれていますよ。仲間との絆を大切にしながら、音楽づくりに励んでください。

 

長々と書きましたが…

正直、指揮者の仕事をここで語りつくすことはできません!

現場で気になることがあったら、その都度先輩に聞いてくださいね。

 

学生指揮者の1年は本当にたくさんのことを学びます。

1年後には、自分が大きく成長していると思いますよ。

 

自分と関わる全ての人々に感謝しながら、がんばってください。

 

最後に大事なことを3つ述べます

 

  • 自分を信じること
  • 歌い手のみんなを信じること
  • 合唱を思いっきり楽しむこと!

 

あなたが指揮者として大きく飛躍することを願っています。

ここまで読んでくれてありがとう。

 

 

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なんだか偉そうなことを言ってしまいましたね。

 

実はこの文章、私が学生指揮を引退するときに

後輩の学生指揮者へ渡した手紙の内容なのです。

 

当時経験を積んだ上で

大事だと思ったことを私なりに綴ってみました。

 

社会人となった今でも合唱を続け、指揮も振っているわけですが、

やはり当時の経験があってこその今だと思います。

本当にかけがえのない経験をさせていただきました。感謝です。

 

上のアドバイスは「私のスタイルにはあてはまらないかも!」

という方もいらっしゃると思います。それで結構です。

 

あくまで個人的な意見ですので、もし参考にできることがあれば

どうぞ使っていただけたらと思います。

 

今日もどこかで、悩める学生指揮者が頑張っていることと思います。

楽しい合唱活動ができますように…♪ 応援しています!!